このコンパクトなエレクトリックホイールローダは、静音性に優れ、排気ガスを出さずに強力なパワーを発揮することですでに信頼を勝ち得ていますが、今回のアップグレードにより、作業現場での汎用性がいっそう高まっています。ミディアムデューティサイクルやパレット搬送に最適の新型パラレルリンケージを装備するオプションは、従来のZタイプのリンケージを補完するものです。強力な掘削力トルクを提供しつつ、さらに多くの用途に使用できるようになっています。また、最高速度が20 km/hとなったL25エレクトリックは、次の作業現場までより迅速に移動できます。
ボルボコンパクトホイールローダのグローバル製品マネージャー、パオロ・マネージはこう述べています。「当社ディーラーとお客様の緊密な協力のおかげで、並外れたエレクトリック性能をさらに前進させることができました。私たちはこれを誇らしく思っています。このように多彩なアップグレードを遂げたL25エレクトリックは、その快適性や生産性、アップタイムがさらに向上し、市場において他の製品とは異なる存在となっています。私たちは電動化を推進していきます。次のモデルをお客様にお届けできる時を待ちきれない思いです。」
L25エレクトリックは、発売当初からすでにお客様から好評を頂いていました。今回のアップグレードはその成果をさらに発展させるものです。Berliner Stradtreinigung(ドイツ ベルリンの都市清掃サービス)の製品マネージャー、アルビッド・ルーステル氏はこう述べています。「L25エレクトリックは、同型のディーゼル車両よりも強力で、さまざまな点で優れています。静かで、高い応答性を持っています。ジョイスティックも、非常に細かくコントロールできます。
オペレーターからは、排出ガスのないホイールローダのおかげで作業環境が向上している、との報告が来ています。作業をさらに快適にする新機能を備えたこのアップグレードモデルが歓迎されることは間違いありません。新型の油圧ポンプとメインコントロールバルブをキャブからフロントフレームへの位置変更によって、作動音がさらに軽減され、キャブ内外ともに、いっそう静かな作業環境が実現しています。
キャブヒーターの新しい設定オプションを使用すれば、曜日と時刻を設定して、すでに暖房されているキャブに乗り込むことができます。寒い環境で作業するオペレーターの快適性を高める機能です。また、車両を決まった時間に使用している場合、作業シフトの終わりにフードの下のメインスイッチをオフにする必要もありません。
高い快適性は、アップタイムの延長につながります。新型の電気式パーキングブレーキのヒルホールド機能は、どんな建設現場でも便利な自動機能ですが、坂道や起伏の多い地形では特に役に立ちます。従来モデルに使用されていたディスクブレーキが、スプリング作動油圧解除式の湿式ディスクブレーキに変更されました。これによって、関連するメンテナンスが不要になり、コストとダウンタイムの削減に役立っています。市場最新の設計を誇る、人間工学的に優れたジョイスティックにより、オペレーターの快適性もいっそう高まっています。
さらなる改善を加えた6kW車載充電器により、ゼロから満充電までにかかる時間が半減。わずか6時間になりました(400V 16A CEEソケットを使用するか公共充電ステーションで充電の場合)。9.6 kWまたは17.3 kWの車外充電器を使用すればいつでも、さらに高速で充電できます。また、新たに発売されたElectric Machine Management Application(電動式建設機械管理アプリケーション):EMMAを使用すれば、充電状態やバッテリーレベル、車両の位置を常に把握して充電プロセスをいっそう効率的に管理できるため、アップタイムをさらに増大することができます。
最新のL25エレクトリックホイールローダが備えているこれらの新機能や改善点はすべて、新しいL20エレクトリックにも装備されます。これは昨年の10月から事前予約が開始されています。L25よりも少し小型のL20エレクトリックホイールローダの有効搭載量は1.8トンで、パラレルタイプのリンケージを備えています。また、さまざまな自律機能に使用するための33 kWhまたは40 kWhのバッテリーを選択できます。
ボルボ建機グループは、汎用性と持続可能性を重視し、さまざまな用途に対応する建設作業向けソリューションの提供範囲を拡大し続けています。L25エレクトリックの新機能の詳細をご覧になりたいお客様のために、短い説明をご用意しました。こちらからご覧ください。
L25エレクトリック | L20エレクトリック | |
標準バケット容量 |
0.9 m3 238 gal |
0.8 m3 211 gal |
キネマティックス | P / Z | P |
ティッピング荷重(ISO/DIS 14397-1) |
3 450 / 3350 kg 7,605 / 7,385 lb |
3 050 kg6,724 lb |
. . . フルターン時 | 38° | |
掘削力 |
37 / 54.5 kN 8,318 / 12,252 lbf |
35 kN 7,868 lbf |
油圧吊り上げ能力最大値 |
41 / 55 kN 9,217 / 12,364 lbf |
35 kN 7,868 lbf |
フォーク有効搭載量80% |
2 100 / 2 000 kg 4,630 / 4,409 lb |
1 800 kg 3,968 lb |
ダンプ高さ、最大 |
2 340 / 2 495 mm 7'8" / 8'2" ft in |
2 350 mm 7'9" ft in |
運転質量 |
4 900 / 5 270 kg 10,803 / 11,618 lb |
4 550 kg 10,031 lb |
最大走行速度 - 標準 |
20 km/h 12.4 mi/h |
|
バッテリー容量(標準) | 40 kWh | 33 kWh |
バッテリー容量 - オプション | - | 40 kWh |
オンボード充電時間 400VAC 16A | 約6時間 | 約5時間 |
オンボード充電時間 400VAC 32A | 約2時間 | |
表示駆動時間 | 最大8時間 |